暖冬の影響もあってか、電車の中でせき込む人が今年は少ないなと思っていましたところ、インフルエンザの患者数が昨年より大幅に少なく推移していることが報道されましたね。
今シーズンのインフルエンザ患者数推移
厚生労働省は全国約5000のインフルエンザ定点医療機関を受診した患者数を毎週報告しています(全国集計を総数で割ったものが定点当たり報告数)。
インフルエンザ定点当たり報告数推移(厚生労働省)
12/30~1/5 | 1/6~1/12 | 1/13~1/19 | 1/20~1/26 | 1/27~2/2 | |
昨年 | 16.3 | 38.5 | 53.9 | 57.1 | 43.2 |
今年 | 13.9 | 18.3 | 16.7 | 18.0 | 14.0 |
昨年はインフルエンザが大流行した年とのことですから、一概に比較はできないものの、明らかに、今のところ、大幅に少ない数で推移していることがよくわかります。
インフルエンザ予防がパワハラ防止につながる?
新型コロナウィルスの対策として手洗い・うがいやマスク着用などが増え、これがインフルエンザの予防にもつながっていることが指摘されています。
メンタルヘルス関連でこのところ報告数が増えて歯止めがかからないのが、やはり職場におけるいじめ・嫌がらせの問題でしょう。
私は、ハラスメントの加害者と言われかねない方々が、この時期、手洗い・うがい、マスクなどの予防活動をしているかしら?と気にしています。
メンタルヘルスと手洗い・うがいの行動とは一見関係ないように思う方も多いでしょう。
もちろん、願うのは同僚のことを慮った言葉がけや態度、しぐさが改まることですが、そのレベルを目指す以前に、「自分だけは大丈夫」、「周りが神経質になりすぎ」、「そんな程度で」と思う心構えそのものが改まらないと、なかなか人のケアができる水準に至らない気がしています。
飛沫感染が嫌なのに、口角泡を飛ばして叱責されるのではかないませんよね。これを機会に、少なくとも語気がマイルドになるといいです。
早くこの事態の収束を願うと共に、これを機会に心身の予防活動が定着していくことを期待しています。