この週末通りがかった池袋駅前の交差点、スマホ片手に所せましと歩道を埋め尽くす大勢の人たちをみかけました。ゲームのモンスターの大量発生の記事があったのと同時刻でしたから、発売後数年たってもなお、高い人気があるんだと、改めて実感しました。

ゲーム障害が疾患に

このゲーム会社、今度は睡眠をエンターテインメントとするゲームを開発すると新聞報道にありましたね。丁度WHO(世界保健機構)がゲーム障害(Gaming Disorder)を疾患としてICD-11で認めることにしたと報道された時期と近く、印象的でした。

WHOが疾患として認めるためには世界各国における様々な研究データに基づく積み重ねがあるのですが、当然ながら20か国以上のゲーム業界団体は、ゲームに依存性はないと反対しているそうです。

今回診断基準に加わったことで、ゲーム障害の患者数、予備軍、治療法などに関する研究が進みますので、ゲームと依存性にどのような関係があるのかは、長期的には明らかになることでしょう。  英文、日本語でざっと関連記事を閲覧した感じでは、今のところ、ゲーム障害の診断が実際につく方は、ゲームプレイヤーの中でもごく一部の方に限られるだろうという見方が多いようです。

睡眠ゲームの矛盾への挑戦

ゲームを楽しむことが生活に何ら悪影響がない方はもちろん多くおられますが、特に若い方との面談においては、ゲームに夢中になって睡眠不足ということがよく話題となります。

矛盾とは論理的に辻褄が合わないことをいい、矛と盾を売っていた商人の故事に由来しています。

矛を売る時は「この矛はとても鋭いので、どんな堅い盾でも突き通す」といい、盾を売る時は「この盾はとても堅いので、どんな鋭い矛でも突き通せない」といっていたのを聞いた客に「ではその矛でその盾をついたらどうなるんだ?」と聞かれて商人が返答に窮したというものです。

睡眠をエンターテインメントにしたゲームというのは「このゲームは寝食を忘れるほど面白いですよ」と「このゲームをすれば睡眠もよく取れますよ」という、矛盾と思われることへの挑戦なのかもしれませんね。これから来年の発売までにICD-11対策もしていくのか、とても興味があります。