新入社員の皆さんは丁度入社して1週間、研修や配属先で緊張しながら過ごしておられることと思います。また、異動や組織変更の時期でもあり、新しい職場で新しい人たちと一から信頼関係作り、という方も多いことでしょう。
第一印象で良い印象を残すことがその後のビジネスに重要といわれていますが、「第一印象で良い印象を残せなければもうチャンスはないの?」と心配になること、ありませんか?
今回は、そんな時に心強いヒントをくれる「スリーパー効果」についてお話します。
スリーパー効果とは
ビジネスで既にご活躍の皆さんであれば、「初めは自分のプレゼンテーションに全く興味を示してくれなかったお客様や上司が、しばらくたってから思い出して関心を寄せてくれた」というような経験をお持ちだと思います。初め低かった説得力が次第に回復されたというエピソードです。
スリーパー効果はこうした説得力の変化に関するもので、「初めは信頼性の低い情報源として情報内容の説得力が低くても、時間の経過とともに情報内容の本来の信用度を回復する」ことです。
初めてこの効果を提唱したのはアメリカのホブランド氏で、第二次世界大戦中、兵士たちの意見がどのように変わっていくかという長期研究から見出されたものです。情報源の信頼性はやがて忘れられる=眠ってしまう、というところからスリーパー(sleeper)効果と名付けられました。
スリーパー効果を得るには
第一印象でうまく印象付けられないとしても、時間が経過することで変化が生まれるのいうのはとても心強いですね。でも、「ああそうか、時間がたてば自然と信用は回復するのか」と楽観して相手を寝かせて(sleeper)おくのは話が違います。
実は、スリーパー効果が起きるにはいくつかの条件があります。
①情報の内容に説得力があること
②時間経過の途中で相手とコンタクトを取る際に、信頼の低さが再確認されないよう、自信を持った態度で接すること
そりゃそうだ、ですね 😉
新入社員の皆さんのように初め実績がなく、お客様からの信用度が低いとしても、提供する情報の内容がしっかりとした説得力のあるものであれば、やがてはお客様がその情報の確かさに気付き、信用度を回復していけます。
すぐに諦めない、粘り強く働きかけ、令和の時代を切り開いていきましょう。
<ご参考>今春入社の皆様や現在就活中の学生の皆様へ
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