2018年9月発表の国民健康・栄養調査(厚生労働省)によると、日本人の睡眠時間はここ数年減少傾向にあり、睡眠で休養が十分とれていない人の割合は明らかに増加しているとのことです(調査対象は20歳以上)。
日本人の睡眠不足、性別・年代別
性別、年代別に統計を見てみると、1日平均睡眠時間が6時間未満の人の割合は、男性が36.1%、女性が42.1%で、女性の方が睡眠不足の傾向が顕著です。
年代別には40代で6時間未満の睡眠の割合が男性48.5%、女性52.4%、50代では男性44.9%、女性51.6%であり、他の年代に比べて40代、50代の睡眠不足が目立っています。特に女性は半数以上が6時間未満の睡眠で過ごしているというので驚きです。
そして睡眠で休養が十分取れていない人の割合は、平成21年19.4%から、28年20.9%、29年21.9%と、ここにきて有意に増加しているそうです。
睡眠時間の国際比較
OECDによる2016年までの各国の睡眠時間調査(15~64歳)によると、日本は男性が7時間52分、女性が7時間36分で、世界主要28か国中、最下位の韓国に次ぐ27位、とりわけ女性は最下位となっています。
(参照)https://www.statista.com/statistics/521957/time-spent-sleeping-countries/
日本人の睡眠時間が少ない理由は明確な調査がありませんが、長時間労働や通勤時間、家事にかける時間などが影響しているといわれています。
健康リスクと眠り方改革
1日の睡眠時間が6時間を割り込むと、心臓疾患や精神疾患のリスクが高まることは広く知られています。
働き方改革の流れの中で残業時間は少し減ってきましたか?
その分睡眠時間は十分確保できるようになりましたか?
スマホやテレビを見る時間が増えて結局寝る時間は同じ、なんていう方がおられましたら、この機会に、眠り方改革していきましょう。