街でみかける小さい子供たちのレインウェアは可愛いものです。幼児用の傘や長靴、レインコートで嬉しそうに水たまりで跳ねている姿をみて、「あめあめふれふれ かあさんが じゃのめでおむかえ うれしいな ピッチピッチ  チャップチャップ ランランラン」という昔の童謡(「あめふり」、北原白秋作詞、中山晋平作曲)を思い出しました。私たちはいくつくらいから雨に億劫さや憂鬱感を感じ始めたのでしょうね。

さて、今回は湿度とメンタルヘルスについてです。

職場における湿度の管理

梅雨入り後、めまぐるしく天候や気温が変わるので、出かける時に色々迷いませんか?服装はどうしよう?傘はいるかな?長傘?ミニ傘?靴はどうしよう?などなど。温度や天候への関心は高い一方、湿度は日常あまり意識されない気がしています。

けれども産業衛生面では、湿度は職場の物理的・化学的は環境の因子として温度と同様、とても重要と考えられています。

事務所衛生基準規則第5条の3には「事業者は、空気調和設備を設けている場合は、室の気温が17度以上28度以下及び相対湿度が40パーセント以上70パーセント以下になるように努めなければならない」との定めがあります。

湿度の心身への影響

梅雨の平均的な湿度はおよそ78%だそうで、70パーセントを超えると汗の発散が妨げられます。汗は発汗時の気化熱によって上昇した体温を下げる働きがありますが、汗が出にくくなると体の内側に熱がこもりがちとなり、不快感をもたらします。

また、同じ温度でも湿度が高いほど暑く感じやすくなり、熱中症にもなりやすいと考えられています。

このように湿度も心身のストレス因となる点に注意が必要です。

現代の雨ふり模様

童謡「あめふり」は1925年に発表されたそうです。当時は蛇の目傘でしたが、今はコンビニでいつでもビニール傘が買える時代となりました。ビニール傘の販売の増加はこの10年ほどのことのようです。

昔は、急に雨が降ると駅まで傘を持って迎えに来ている人たちの光景が見られましたが、そういえば最近は見られなくなったような気がします。この歌は1960年頃まで長期に亘って大ヒットしたそうですが、「蛇の目」も「お迎え」も遠い昔となったということでしょう。

雨は足元も悪く、何かと陶しい(ここにもウツが!)ものですが、湿度とうまく付き合い、健康に気をつけていきましょう!