3月は自殺者が増える傾向にあることから自殺対策強化月間となっています。

自殺者数を曜日別にみると月曜日が最も高く、週末に向けて減る傾向があります。

ブルーマンデー

日本でよく“サザエさん症候群”といわれますが英語でもブルーマンデー(Blue Monday)といわれ、洋の東西を問わず月曜日は憂うつな日として語られることが多いようです。自殺の背景としてうつ病を抱えた方も多いことから、月曜日は週の中で特に気分が塞ぎやすいということは、統計をみても可能性があるように思います。

何故月曜日は憂うつな日なのでしょうか?様々な情報を見ますと、主に指摘されるのは以下の点です。

①週末の寝だめや夜更かしで睡眠リズムがずれてしまう。

②楽しかった週末の気分から切り替わる必要があるため、実際の気分より悪いバイアスのかかった受け止め方になる。

ブルーマンデーと職場の関係

面接でもよく月曜日の気分が一番辛いという話が語られます。でも、キャリア支援のケースが多いためか、上記のような週末の過ごし方との関連よりも、今抱えている仕事や職場の人間関係との関連で月曜日の憂うつが語られることが多い印象です。

1週間の始まりであり、業務分担が不明瞭であったり、業務負荷が過多であったり、また苦手な人と接しないといけないという思いなど、月曜日は様々な気持ちが交錯しやすいようです。

また、土日が楽しかったから落差を感じる人もいる一方で、土日、何もせずゴロゴロしていたという罪悪感から気分が下がる方もおられます。

一般的にブルーマンデーは、仕事が嫌だという感情と結びつけて語られるようですが、むしろ仕事熱心で、「自分らしさを発揮したい」、「頑張りたい」、と思っているのに、現実の職場においてそうした思いが満たされないという辛さも含まれていると思います。

頑張っているからこそ、心が悲鳴を上げている、ブルーマンデーはそうした兆しと考えてもよいでしょう。

辛いブルーマンデーの乗り切り方

それでは辛い月曜日を迎えた時はどうすればよいでしょう。頑張りすぎる方であれば、“今日一日はスロースタートでいい”と心のバーを下げるのは一つですし、仕事の前にゆっくりコーヒーを飲んだり、週の半ばに何か楽しみを入れてみたり、辛い気分から僅かに開放される時を持ってみるのもよいでしょう。

私がサラリーマンをしていた・十年前、時の上司が「日曜日は月曜日からフルに働くための備えだ」とおっしゃって、仰天したのを覚えています。私はついていけないと思いました・・・

週の初めは気分が沈むことは自然のことです。ただ、毎週月曜日、どうしても起きれない、遅刻してしまう、休んでしまう、など、その気分が日常生活に大きく影響しているような状態の場合には思い切って受診なさってください。具合が悪い時は早期対処が要です。