藤井聡太四段が中学生で初めて五段に昇段したニュースと、80歳からプログラミングを勉強し始めて「hinadan」というアプリを開発した若宮正子さんのニュース、どちらもAIに押し切られそうに思われていた人類の頭脳の行く末に光を与えてくれましたね!
特に国連で講演までなさった若宮正子さんの活躍には大いに刺激を受けた方も多いのではないでしょうか。
流動性知能と結晶性知能
知能は昔は幼児期、学童期、青年期と発達して20代くらいから低下すると考えられてきましたが、心理学者のキャッテルが1963年の論文で、知能には流動性知能と結晶性知能の2種類があってそれぞれ異なる発達を遂げると述べ、その後の脳科学研究に大きな影響を与えました。
流動性知能 | 新しいことを学習したり覚えたりする知能。記憶、計算、図形、推理などいわゆる問題解決能力のことで、20代~30代でピークを迎え、60歳頃まで維持された後に徐々に衰える |
結晶性知能 | 学校などの教育や仕事・社会生活で受けた経験に基づいた知能。スキルや知識、経験を活用する知能で、60歳ころまで徐々に上昇し、その後穏やかに低下するものの20代に近い能力は維持される |
知能が徐々に衰えるのは、リタイアなどによって徐々に社会生活から遠ざかり、新しい環境からの刺激が減っていくことと関係があることが指摘されています。
流動性知能を高めるカギ
若宮さんは銀行を60でリタイアした後に好奇心からパソコンを始め、エクセルを使ったデザインやプログラミングなどに取り組んでこられましたので、60代以降も流動性知能が衰えることなく推移しておられるのでしょう。そして活躍の舞台を海外にも広げておられますので、結晶性知能ももちろん、今なお徐々に上昇しておられることでしょう。
流動性知能を高めるカギは次のとおりです。
|
さて、世の中アンチエイジンググッズがあふれていますが、知能を高めるアンチエイジングは自分の心がけで変われそうです。頑張っていきましょう!