夏休み、街で日焼けした子供たちの姿を随分と見かけましたが、そろそろ新学期シーズンですね。学童期のお子様を育てながら仕事と家庭の両立を目指しておられる皆様にとっては、学校の始まりは少しほっとする頃でしょう。
健康的な収集と病的な収集
さて、昔は夏休み、網と虫かごを持って昆虫採集、という子供たちを沢山みましたが、最近は少なくなりました・・・皆さんは「収集する」ということで思い当たることありますか?今回はある程度健康的な収集と、病的な収集について考えてみたいと思います。
収集するという心には以下の背景があるといわれています。
①その対象が好き、癒しになる
②思い出(郷愁)、記念
③コミュニケーションのツール(趣味を通じた交流)
④人からの承認欲求、優越感
⑤達成感、万能感(自分の素晴らしさの証)
⑥不安、寂しさを埋める
⑦こだわりの強さ(完璧・より優れたものを求める、諦めることが不安)
どの項目も、ほどほどであれば趣味や楽しみ、思い出、なぐさみとして私たちの生活を豊かにしてくれますが、行き過ぎになると問題です。特に④~⑦の心理はコンプレックス、不安や孤独が背景にありますので、注意が必要です。
例えば、もう部屋一杯、飾る場所もしまう場所もない、という現実があるのに、収集したいという衝動を抑えられない、というのは現実生活に支障をきたす可能性があり、問題となります。
現実生活でイライラすることがあった、馬鹿にされた、何をやってもだめだと感じる、そんな自分を、物を獲得する、ということで埋め合わせようとするのですが、結局集めても集めても、心の穴は埋まらない、そんなサイクルの繰り返しに陥ってしまいます。
収集するという行為自体が長年の習慣となっている場合がありますので、問題となる行動習慣を変えるということはかなり大変なことです。けれども、行動の背景にある自分の心の動きについてまず観察してみることがより健康的なストレス解消法を見出す第一歩となります。
ノンタンの夏休み?
写真は夏休みを地方で過ごして虫かごを下げて帰ってきたノンタン(幼児用絵本のキャラクター)です。日焼けの反対で、洗ってもらったのか、色白になって戻ってきました。