職場ではそろそろ夏休みの時期を迎えていることでしょう。この時期の面接でしばしば話題になるのは、小学校低学年のお子様を持った働くママのちょっとしたワークライフバランスの危機です。特に今年新一年生を迎えたママたちにとってはこの夏大きな環境変化を感じる時期となります。
小学校低学年のお子様をもった働くママの悩み
保育園時代までは朝からお迎えまで、夏休みも関係なくいつものスケジュールでお願いできたけれど、小学校に上がった途端、夏休みの長い期間を学童に預けるだけでよいのだろうか、その後の延長保育をどうしようか、他の家庭と違って自分が働いているために子供に色々な経験を与えられないことを申し訳なく思う、といった方に多く出会います。
働く女性が増えたとはいえ、小学校低学年の間はフルタイムのお母さんはまだ少なく、他の家庭とどうしても比べてしまうといいます。
働くママたちの夏休みの大変さはこうした大きなところから始まり、日々の学童のお弁当という日常のことまであります。小学校が夏休みに入る時期にげっそりと疲れた様子の働くママに出会うことがありますが、学童にもっていくお弁当作りのために今まで以上に早起きして奮闘しているというのです。さらに1時間以上早起きという方もしばしばです。お弁当くらい、他のママたちに遜色なく、子供が喜ぶものを作ってあげたいという強い思いです。
私が一番驚いているのは、キャラ弁やデコ弁と呼ばれるものです。昔はお弁当の工夫といっても、せいぜい型を抜いた海苔だったり、タコ足ウィンナーやうさリンゴ程度でしたが(一体いつの時代の話かと思われるかもしれませんが)、今やちょっとしたアートですね。毎日の学童に何を持たせようと、具材からデザイン、準備と、お弁当作りの負担が格段に増えているように感じています。
適度な手抜きの勧め
子供が小学生に上がる頃、働くママたちは会社においても責任や負荷が嵩んでくる年代です。子供の喜ぶ顔が見たくてお弁当を一生懸命作ることは素晴らしいことですけれど、こだわりすぎは、過労をもたらし、ワークライフバランスを崩すきっかけにもなりますので、適度に手を抜くようになさってください。
正直、キャラ弁だろうが、デコ弁だろうが、子供は一瞬喜んでもすぐ忘れてしまい、次々と楽しみを見つけていくものです。母親業も、あまり一生懸命な方の中には、”子供のために”が、いつしか”自分の満足や納得のために”にすり替わってしまう方がおられます。力が入った分、子供が残すとカッとなったり、がっくりしたりしますので、ほどほどに。
自分のキャリアも家庭のことも目一杯、完ぺきにと目指す働くママが多いのですが、子供が夏休みに入るこの時期に頑張りすぎて体調を崩す人も多いので、どうぞ気を付けてお過ごしください。