
ねぶた西遊記
先日、関東圏では誤って緊急地震速報が流されました。東京ディズニーランドでは、ミッキーやキャストが来園者に頭を守ってしゃがむよう迅速に指示したとのことで、素晴らしい対応がネット上話題でしたね。来園者は安心してまた楽しいひと時を過ごせたようです。
このところ生活を不安にする暗いニュースばかりで身動きできず、ずっとしゃがみこんでいるような時間が増えたように感じていますが、皆さんはいかがでしょうか?
アミューズメントパークに実際に行くことは難しいけれど、心の中で楽しみや喜びの感情に満ちるような想像の世界を膨らませることは、リラックスの方法としてとても大切です。
今回はファンタジーの心理的側面についてお話します。
ファンタジーとは
ファンタジーは空想や幻想と訳され、“現実的でない、または起こりそうにないことを心に描き、願望や欲求の充足を図る心の働き”と考えられています。
心理学におけるファンタジーの研究は、fantasyとphantasyというスペルの違いに始まり、長い歴史や様々な見解があります。大きくとらえると、ファンタジーを否定的にとらえる見解と、肯定的にとらえる見解と二つに分かれると思います。
ファンタジーについての否定的見解
「成功者、人気者になることを想像したり、夢見るばかりで、実際に友人や仕事を得ようと努力しない」というように、ファンタジーが現実逃避の方法となるという考えです。
ファンタジーについての肯定的見解
最近ではファンタジーが私たちに与えるポジティブな側面が指摘されています。例えば以下のようなものです。
①活き活きと想像したり、感情を高めたり、リラックスしたり、論理的な世界から緊張を解いて喜びや楽しみを与える。想像力を刺激する。
②ファンタジーは私たちが無意識に秘めている願望や欲求を理解することを助けてくれる。このことが将来を計画する助けになる。
③近い将来起きそうなことを空想してみることで生産性が向上する。
その場でできるリラックスの方法として、また混沌とした今だからこそ必要となる想像力、革新のアイデアを養う方法として、ファンタジーをポジティブに活用する力をつけていきましょう!